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ヨーデルニュース 第1号

創刊号


春から初夏にかけてのお薦めの山

山の雪も消え初め、登山によい季節になってきました。 山でも登りませんか。

唐松山
新潟県広神村
  • 羽川荘先の左の林道に入る。 車約5分で登山口。
  • 1000m足らずの山ですが、山頂よりの景色は抜群。
  • 登る人が少いので、自然が多くある。
  • 頂まで3時間。 短いが岩場有り。 中級者向き。
刈羽黒姫山
新潟県柏崎市
  • R353野田より清水谷登山口
  • 新緑の頃、ブナの林がきれい。
  • 景色はあまりよくないが、ハイキングコースとしては手頃。
  • 頂まで約1時間30分。 登山道はよい。 初心者向き。
白毛門
群馬県水上町
  • 土合橋手前登山口
  • 谷川岳東面の岩場、山頂よりの朝日岳、清水峠に続く山並みなど、スケールの大きな景色が楽しめる。
  • 5月末には石楠花がきれい。
  • コースに道標が少い。 頂まで約4時間。 中級者向き。

二十歳の頃 [穂高の思い出]

穂高

7月の20日頃になると、自然に足が北アルプス穂高岳に向かう。 これより約1ヶ月間の生活必需品はタタミ二枚分のテント、寝具の米軍放出シュラフ、灯油コンロ、それに五日分程の食料と岩場を登る為のザイルなどの登攀用具一式。 何とザックの重さ40キロを超え、明日からの「涸沢貴族」の生活を夢みながら、上高地から汗と疲労に悩まされる事7時間。 北尾根から前穂高、奥穂高、北穂高東稜に囲まれた「雪と岩の別天地」涸沢にたどり着く。 テントを早々に張り、食事もそこそこに夢の世界に引きずられて行く。

朝だぁー。 朝日に輝く奥穂、北穂の峰々。 今日は前穂高、北尾根でも行こう。 仲間が入山してくるまでは易しいルートで我慢しなければ。 ルンルン気分で雪渓を3〜4のコルに立つ。 ここから前穂高岳までは岩の世界だ。 30m程の垂直に近いチムニー状の岸壁を攀じ登る。 後は易しい岩稜を辿れば3090メートルの山頂である。

槍ヶ岳や南アルプス、中央アルプス、八ヶ岳、奥秩父の山並みが眼下に広がり、気分爽快。 下界は暑いだろうな。

吊尾根から奥穂高岳を通り、涸沢に下る。 充ちたりた夏の日の一日である。 仲間達も8月初めには入山してくる。 今日は奥又白の東壁、明日は北穂の滝谷、疲れれば一日ゴロゴロとテントの中で眠る生活、これが本当の貴族生活である。 人は奇族とも言うが…。